当院の小児歯科では、お子様の乳歯、永久歯、永久歯列に悪い影響がないように適切な治療を行い、歯のクリーニング、フッ素塗布、シーラント(予防充填)、ブラッシング指導などの予防処置を行います。
また、定期的に歯科医院に通っていただくことにより、虫歯の早期発見や、歯列・噛み合わせの確認など、お口全体の健康の維持、管理をお手伝いさせていただきます。
小児歯科
乳歯ってどんな歯?
生後6か月ごろから、乳歯がだんだんとはえてきます。はえる時期や順番は、人によって多少違うことがありますが、少しくらいの差なら特に心配する必要はありません。また永久歯の歯胚(赤ちゃん)も、誕生直後から乳歯の歯胚の下でさかんに成長を始めます。約3歳ごろに乳歯が生えそろいます。

乳歯の数 前歯…上下12本 / 奥歯…上下8本 /合計20本
乳歯の役割
・ものをかんで食べる。
・顔の形を整え、発音を助ける。
・永久歯が正しくはえる場所を確保する
乳歯の生える時期と虫歯になりやすい年齢


生え方はそれぞれ個人差があるので、前歯は4ヶ月ぐらい、奥歯は6ヶ月ぐらいで遅れても心配はありません。ただし、18ヶ月を過ぎても生えてこない場合はご相談ください。
仕上げ磨き
上手に歯磨きが出来ないお子様には保護者の方の仕上げ磨きが必要です。当院では、歯が生え始めた頃から小学校高学年までの保護者による 仕上げ磨きを
推奨しています。
なぜ小学校高学年まで仕上げ磨きが必要?
理由は、永久歯が生え揃うのが12歳くらいまでかかるからです。生え始めの永久歯は、まだエナメル質も弱く虫歯になりやすい状態です。そして、歯が生えてくる途中は低い位置に歯があるので歯ブラシが当たらず磨き残しがある事
が多いです。これをしっかりと磨いてあげる、または指摘して磨くように促すということが大切になります。子育ての大切な要素と捉えてしっかり歯を守ってあげましょう。
仕上げ磨きのコツ
・前歯

・犬歯

・奥歯

・デンタルフロス

仕上げ磨きのポイント
1.歯ブラシはヘッドが小さく毛が柔らかいものを選びましょう
2.歯ブラシは軽く握り、歯ぐきを傷つけないようにしましょう
3.磨き残しがでないように、磨く順番を決めましょう
4.お子さんのお口の中がよく見えるように寝かせ磨きをしましょう
当院では、ご本人様への歯磨き指導のほかに、保護者様への仕上げ磨きの仕方も お教えしています 。 お子様とご一緒に、歯磨きや仕上げ磨きを嫌がらない環境を作っていきましょう
。
フッ素塗布
虫歯を防ぐフッ素の効果
フッ素化合物には歯の表面を硬くし、虫歯になりにくくする作用があります。 これを利用したのが、フッ素塗布での虫歯予防です。
効果
1.耐酸性の向上:フッ素はエナメル質に取り込まれることによって、酸に溶けにくくなります。
2.再石灰化の促進:ごく初期の虫歯は歯垢が取り除かれた状態で回復しますが、 フッ素が加わることによってその回復がより早くなります。
3.酸産生の抑制:唾液中の細菌が、酸を産出するのを抑制する効果があります。
いつ頃から始めたらいいの?
フッ素洗口やフッ素入りの歯磨剤の使用は、ぶくぶくうがいの出来るようになる頃で 良いでしょう。 利用を特にすすめたいのが乳歯から永久歯に生え変わる時期の小学生と中学生の
お子様です。生えたての歯は未熟で軟らかく虫歯になりやすいです。その反面、 フッ素の取り込み率が高いので、効果的に歯質強化が得られます。よってこの時期
に積極的に使うことで歯を強くし、虫歯になりにくい歯にします。 歯科医院での塗布の他に、フッ素入り歯磨剤などもありますので、あわせて利用して 予防しましょう。
院内で行うフッ素塗布
フッ素塗布において当院で用いるフッ素化合物は9,000ppmと、比較的高濃度のものです。 高濃度のフッ素化合物を定期的に用いる目的は、歯の結晶構造を作り変えるためです。
そうすることによって、虫歯菌が多くの酸を放出しても、歯が溶けにくい格好にすることが出来るのです。

院内で扱っている歯磨剤
家庭で行うフッ素塗布
歯磨きや洗口など家庭で用いるフッ素化合物は、1,000ppmと比較的低濃度のものです。 低濃度のフッ素化合物を毎日用いる目的は、フッ素イオンが口の中にいつも残存するよう
にするためです。 フッ素イオンが口の中にあることで、歯の石灰化がスムーズにおこりやすくなります。

当院で扱っている歯磨剤はこちらです。販売しておりますのでご利用下さい。
・ホームジェル (65g) ¥780
・子供用はみがき(40g) ¥170